今回は、46歳女性の方からいただいたお悩み相談に答えていきたいと思います。

46歳女性:
クローゼットの整理整頓がうまくいかず、なかなか洋服が減りません。テレビでは買ったら捨てる!を推奨しているのですが、なかなか気持ちが落ち着かず、まだ着れるから、高かったし、今年1度手を通したしと自分に言い訳をしながら、洋服が増えているようです。
現にクローゼットにいっぱいあってもないように感じるというこの心が問題なんだとふと気付かされます。

私は衣替えが面倒だということで、オールシーズンのアイテムをハンガーもしくは、衣装ケースに入れいています。衣装ケースの上下を変えるだけで衣替えが完了するのです。
ただ、衣装ケースの中はぐちゃぐちゃで、開いてもテンションが上がるわけでありません。
もっとゆったり、そしてワクワクするクローゼットにしたいと思っているのですが、現実はなかなか難しいようです。

もう一つ問題は、夏の暑い時期にフリースやコートを目にしてしまうこと。これはなかなかの圧迫感があります。
ただ面倒くさがりな性格をよく知っているので、なかなか衣替えをするように変更するということにはいたらず、今年のクローゼットも暑苦しく、もんもんとしているのではないかと思います。

綺麗に整理したいという気持ちがあるものの、なかなか毎日のこととなると持続力がなく、すっきりなクローゼットになるには、まだまだ時間がかかりそうです。

吉松:
ご相談ありがとうございます。

クローゼットの整理で、お洋服が減らせないのですね。
服がいっぱいあってもないように感じるのは、なぜかといいますと、ズバリ…着たい服がないからです。

もう好みでなくなって飽きてしまったり、流行ではなくなったりで着たい服ではなくなっているのではないでしょうか?

そしてその着ない服たちを手放すことができずにいた結果、服がいっぱいあってもないように感じ、ワクワクもしないのではと思います。

衣替えをせずオールシーズンの服をクローゼットにゆったりと収納するには、クローゼットに合わせて服の数をしぼることがどうしても必要不可欠になります。

でもすぐに捨てる気持ちになれない…。
それがゆえに整理のやる気もでないのでは?と思います。

服を楽に整理するには、いくつかのポイントがあります。
捨てる服を探すのではなく、お気に入りの服から選ぶ方法をおすすめしています。

捨てるものを探すことに専念する片付け作業だと、整理収納の作業自体が進みにくくなります。
「まだ着られるし、、、」「高かったたし、、、」「なんだかもったいないし…」とあれこれと悩んだあげく、「やっぱりまた今度にしようかな」と思ってしまい、整理作業自体がとまってしまいます。
捨てたことで、「あのとき捨てなきゃよかった」と後悔をしたくない自分もいるかと思います。そんなふうにして整理の作業に迷いばかり生じてしまうと、作業にすごく時間がかかるのです。

ですので、服の整理をするときのコツは、着たいお気に入りの服を選んでいくことに専念することです。こうすると楽に手早く整理の作業ができます。

一度すべての衣類を出してみましょう。
面倒かと思いますがご自身の理想のために1日頑張ってみましょう。

そしてその服山を見てみましょう。

・どう思いますか?
・すごく多くないですか?
・こんなに使いますか?
・これだけの服を着るのでしょうか?

こうやって客観的にみることは大事なのです。

そしてざっくりでいいので分類しながら山を分けていきましょう

タートル、ティシャツ、シャツ、ボトムス、スカート、ジャケット、ワンピース等…。
分けることで何をどれだけたくさん持っているかということに気がつきます。

似たような服がかぶっていませんか?
こんなに何枚も似た服が必要でしょうか?

その中から絶対に着たいお気に入りのよく着る服を選んでいきましょう。
お買い物感覚で、心がワクワクする服を選ぶといいですね( ´ー`)

「タートルネックは何枚あったらいいかなぁ?私にはこの枚数でいいなぁ」

と、数を考えて選ぶことも良いかと思います。

このときに捨てることは考えません。

そして選び出されたお洋服をクローゼットに入れていきます。
基本、クローゼットにハンガーでかける服は畳みにくいヒラヒラしたトップスやワンピース、スカートなどです。

そして、クローゼットの下の収納ケースに分類されたお洋服ごと収納していきます。服の収納のコツは立てて入れることです。

そして最後に残った着たいと思われなかったお洋服たち。
着たくないけどまだ着られるし、捨てるとなるともったいないですよね?
捨てるのがムリな方は、人にあげて使ってもらいましょう。それで着なくなった服を減らせるのなら、それがおすすめです。

状態がよければ家族やお友だちにあげても良いでしょう。ただし、家族や友だちにとって欲しくもないものを、単にもったいないからといってあげないようにしてください
その結果、家族の部屋やお友だちの部屋で、着られずに残ってしまうのです。これももったいないことです。

ですのでその場合は、フリマやリサイクルに出すというのが良い方法です。
こうやって、捨てるのではなく手離していくようにしましょう。

物は使ってこそ活かされます。お洋服も着ないと劣化がどんどんしていきます。
流行も終わると高く売れなくもなってきます。

流行はまた来るからと置いておくパターンもあるかと思います。よほどのお気に入りであれば無理に手離さなくて良いかと思いますが、そうでなかったら、また次に流行が来たときは新たな服を欲しくなってるのではないでしょうか?

もちろんそれでも、手離すのに迷う服がどうしても出てくることがあります。
そんな服は無理に捨てなくても良いとは思いますが、でも、迷っている服を一緒のクローゼットにいれておくことはおすすめしません

なぜなら、その物たちが、普段使っているものを出し入れする邪魔をしてしまうからです。クローゼットも使いづらくなります。
ですので、手離すことを迷っている服はまとめて違うところにおいて置きましょう

箱にいれてもいいですし、紙袋にいれてもいいです。私はそんな一時的なスペースを「迷いbox」と呼んでいます。
そして、それを目につくところに置いておきましょう。邪魔だなあ…これさえなければと思うところでいいです。
さらに、これも大切なことですが、見直す日付をそこに書いておきます
合わせてスマホや手帳のスケジュールにその見直す日付を書いておきます。

なぜこのようにするのかといいますと、このときは執着して手離せられなかったお洋服も、時間がたつとともに、「やっぱり着なかったなぁ」と納得して手離せることができるからです。手離して後悔をすることを防げます
そしていつでも、「やっぱり着よう」と思ったらそこからラクに出すことができます

整理収納がめんどくさい」と感じる方は、なんのための整理なのか?を考え直してみましょう。
ご自身が快適に暮らすためですよね。
クローゼット使いやすくなって、着たい服に囲まれてワクワクして気分よく過ごしたいからですよね。
こうやって目的をしっかり持つことで、必ず理想のクローゼットになることかと思います。

さて、夏場に冬のフリースやコートなど厚手の服が目につくと暑苦しいと感じるというお悩みですが、真冬で着る厚手の服のみ衣替えをするのもおすすめです。

フリースなど厚手のお洋服を圧縮袋に入れて収納する方法もあります。それをクローゼットの枕棚にまとめて入れましょう。
畳めないコートなどはカバーをつけましょう。それだけでもクローゼットの暑苦しさは減らせるかと思います。

衣替えというと、感覚的に全ての冬物を収納とか考えがちですが、厚手のものだけと数を少な目にしておくと、衣替えの手間も減ります。
私も面倒くさがりなので、この方法で収納することで衣替えは格段と楽になりました。

さらに、今後のお買い物の仕方のお話をします。
モノを家に入れる際は、お得感でモノを買っていないか注意する必要があります。
セールで売っていた激安の服。どうしても欲しくて買うのはOKですが、「安いから、お得だから」というだけで買うのはやめましょう。着ないことになるともったいないからです。
福袋もそうです。あれはお得感の塊です。物を家に入れる時からよく考えていれましょう。

ルールを決めておくのも大切です。
1つ買ったら1つ手離すのが無理な場合は、まずお洋服を見つめ直して、手離せた場合に買うことにしてみてはと思います。1つ手離せたら1つ買ってもいいというルールを作っても良いかと思います。
ここの収納にゆったりと収まってるなら大丈夫、などなどのルールも作れます。

今後はどういう生活がしたいのか。
そこを気をつけていただくと理想の暮らしを保つことが出きるかと思います。
頑張ってくださいね( ´ー`)