「片付けられないのはなぜですか?」

と聞かれたら、あなたはなんと答えますか?

片付けられない理由は、「物が多いから」と答える方が多いようです。
たしかに、実際に一緒に整理収納の作業しにお客様の家に伺うとかなり多くのモノがあります。

次に多いのは「収納スペースが少ないから」や、「どこにどう収納したらいいのかわからない」などです。

お片付けが苦手な方は、モノが多過ぎるということをご自身でわかっている方は多いです。
ですが、それなのにモノを手放すことができないというジレンマに陥っています。

これはなぜなのか、考えてみたいと思います。

モノが捨てられない方には、心のやさしい方が多い

「モノを捨てるのはもったいない、だからなんとか使ってあげたい」
「捨てると心が痛む、モノを捨てずに大切にしなきゃ」

などの理由でモノを手放すことができない方はたくさんいます。こうした人は、“モノ想いのやさしい人”なのです。

また、もらったモノや買ってもらったものを捨てるのは申し訳ないと思う方もいます。こうした人も、やさしい人といえます。
せっかく誰かが自分のために選んでくれたのですから、それを捨てるのは申し訳なく思うのはふつうのことです。

モノを大切にしたい、選んでくれた人を大切にしたい。そんな気持ちがモノを手放せなくさせてしまいます。でも、よく考えてみる必要があります。

もう使わなくなってしまったモノを持ち続けることは、そのモノを大切に使っていることになるのでしょうか?
いつか使うはずだからと、持ち続ける。これはよくわかります。でも、そうやって使わなくなってしまったモノがどれだけあるか、一度考えてみることも大切です。

モノの役割を考えてみよう

世の中に出回るモノはどんどん進化していきます。それにつれて、「今」使うべきモノも変化し、「いつか」使うと思っていたモノは次第に使われなくなっていきます。
5年前、10年前に必需品だったものは、いまでは誰も使っていないということはよくあります。公衆電話、たまごっち、PHS、スーパーファミコン・・・

本当にいつか使うのかどうか、おもいきって見直してみることが大切です。

また、人からもらったモノを捨てられない人も同じです。
相手には申し訳ないかもしれませんが、でもその相手は、もう使わなくなったモノまで持っていてほしいと願っているでしょうか?

もう使わなくなったのなら、そのモノは役目を終えたことになります。そんなときは、処分してしまうことも大切です。
モノを捨てたからといって、モノをくれた人への感謝の気持ちを忘れることにはなりません。

もったいなくてモノが捨てられない!


モノが捨てられない理由として、「もったいない」ということがあります。
でも、なんとなく「もったいない」と思っていませんか?

では「もったいない」とはどういうことか考えてみましょう。

こんな状況を想像してみてください。
ある方から、とても高価だけど、好みでもないし、持っていても使わないだろうなというもの頂いた場面です。

そんなとき、次のABのどちらが「もったいない」とあなたは考えますか?

A.絶対に使わないけどせっかくいただいたので、包装したまま押入れに入れて大切に取っておく。
B.絶対に使わないので、そのものが好みの人にあげて大切に使ってもらう。もらった人は大喜び!

どうでしょうか?
押入れにしまったままでは、そのモノはまったく活かされていませんね。手放さずにいると、使わないものはどんどんどんどんと蓄積されていきます。

モノは使ってこそその役割を果たします。使わずにもっていても、時間とともに劣化していきますし、流行もどんどん過ぎていってしまいます
使わないモノが溜まっていくと、日々の片付けもしづらくなります。

「もったいない」は、モノを大切にしているつもりになっているかも?!

モノがもったいないと手放せられずにおり、どんどんと増えてきて片付ないことで探しものが増え、無駄なお金も使い、健康面でも悪くなりイライラした気持ちのまま暮らす。

これは実はモノを大切にしているようですが、あなたや家族を大切にしていないことにつながります。モノはあなたの役に立つことが一番の役割ですから、あなた自身の暮らしをないがしろにしてしまう結果になってしまうと、モノを大切にすることにもつながりません

そうなると、時間的・経済的・精神的なデメリットが発生してきます。(>>片付いていることのメリットを考える
このデメリットを考えると、モノ自体よりも、あなたの快適な暮らしの方こそもったいないと思いませんか?

モノに焦点を置くのではなく、あなた自身の暮らしに焦点を置いてみて、なにが本当にもったいないのか見直すことが大切。

今まで“持っていること”がモノを大切にしていることだと思っていたあなた!
モノだけでなく自分も大切にすることで、「もったいない」の本来の意味通り、モノに役割を全うさせてあげてください。