前回、モノを捨てられない原因は、モノへの執着と、孤独感からそのモノにまつわる思い出に執着してしまっていることにあるとお話しました。
>>モノが捨てられない・手放せない原因とは?!(別記事)

また、モノが捨てられない・手放せないとどうなってしまうのか、別の記事で考えてみました。
まだ読んでいない人は、こちらも読んでみて下さい。
>>モノが捨てられない・手放せないとどうなってしまうのか?!

結局、モノが捨てられないと、収納グッズ、収納技ばかりを追い求めるようになります。しかし、それにも限界がありますので、今度は自分の家の狭さに不満を持つようになります。

そんな毎日は楽しくありませんよね?ですので、どこかでモノを手放す必要があります。

今回は、私が整理収納アドバイザーのお仕事をする中で実践してきた、「捨てられないモノを手放す」ための気持ちの持ち方や方法について、解説したいと思います。

遺品が整理できなかったご家庭の事例

実際に片付けにいった現場にて、もう何年も前に亡くなられたお客様の祖父母の大量のモノがあるお宅がありました。

遺品整理を業者に頼むと何十万と費用がかかるために、もうずっと何年も放置してます。そのため、そこに住むお客様は、たくさんの使っていないモノに囲まれて窮屈な暮らしをしていました。

生きているうちに整理していたら、あとあと子供や孫の代に迷惑をかけ過ぎずにすみます。片付ける際に余計な労力やお金を使わせなくてもよくなりますから。

大量の使わないモノを見させてもらった時、

「こんなにたくさんすごい量だな…。この量を処分するのにいったいいくらくらいかかるのかな…」
「もうこれは負の遺産だな。私も我が子や孫に迷惑かけないよう元気なうちにモノを見直していきたい」

というふうにヒシヒシと思いました。

いったい収納の中にはなにがあるのかな?と収納のひとつを見てみたら、いつか飲もうと思っていた高級なお茶などの貰い物や、百貨店の包装紙などがたくさん出てきました。
これらは流石に賞味期限が大幅に過ぎていて劣化も酷かったので処分することに。モノを手放すとその収納の中が空っぽになりました。

もったいないからいつか飲もうと思っていた高級なお茶。それを結局は飲まないままだった。これは、とってももったいないなと思いました。
使わずして捨てることはもったいないですよね?

こういうのがあちこち収納してあるために、収納はパンパンになり、部屋にモノがあふれてきます。そうして部屋が狭くなり、窮屈な生活になるのです。
使わないモノに焦点をあてるより、今の暮らしを快適にすることを優先することが大切。今このときを大事にすることに焦点をあてて生きたいとも思いました。

捨てられないモノを手放せるようになる考え方

さて、様々な理由でモノが捨てられないわけですが、考え方次第では、快く手放せることができます。

どのように考え方を変えたらモノを手放せるのでしょうか?

整理収納の現場では、お客様にいろいろとお聞きし、お客様にどうするのかを決めてもらっています。私は捨てるものを見つける作業はしないのですが、それでも使わないものたちばかり残ってきます。

そこで、少しでもお客様が納得してモノを手放せるように、無理には捨てないようにアドバイスを行っています。

捨てられる・手放せるようになるための問いかけの事例

モノがどうしても捨てられない場合、手放すという選択肢を提案しています。つまり、リサイクルなどに出して買取をしてもらう方法です。
これなら、別の場面でそのモノを活かすことができます。

以下は、私が実際にお客様へ行ってきた声かけの事例です。

「新品だから」捨てられない方へ
なぜ使わないのでしょうか?予備にしますか?今使っているのが劣化したら使いますか?
好みじゃないという理由で使わないなら、それが好みの人や新しいうちに使ってくれる人に使ってもらいませんか?

「高かったから」捨てられない方へ
買ったときに高かったので手放しにくいですよね。でも今後使わないものは本当に必要でしょうか?
もう二度と買えないと思いますか?早めに売ると値段も高くつきますがどうしますか?

「壊れてないしまだ使えるから」捨てられない方へ
まだ使えるのに捨てるのはもったいないと思いますが、それは今後も使いますか?まだ使いたいですか?
そういったもので収納がいっぱいになり、お部屋を圧迫していませんか?

「捨てたらゴミが増えて環境破壊にもつながるから」捨てられない方へ
ゴミをたくさん出すのは辛いですよね。燃やすのにもたくさんのエネルギーが必要となります。
今後はできる限りゴミを減らせるように、買う時点・手に入れる時点から見直してみませんか?
モノを入手する時点で、それが必要かどうかきちんと考えることで、モノがぐっと減り、ゴミの削減にもつながります。

「人からもらったものだから」捨てられない方へ
捨てたらそれをくださった方に悪いと思いますか?罪悪感を感じますか?
あげた人は喜んでほしかっただけで、あなたに捨てられずに悩んでほしかったわけではないはずです。
モノをあげるのが自分だった場合、いかがですか?もらったけど邪魔だなぁと思うほうが失礼に思えませんか?

「思い出があるから」捨てられない方へ
その思い出はいい思い出ですか?思い出の強いものは無理に捨てなくてもいいと思います。
でも、思い出のモノを置くスペースにも限界はあります。
このスペースに収まるぶんだけを持ち続けるとルールを決めて、どうしても置いておきたいものだけを置くようにしましょう。

「捨てて後悔をしたくないから」捨てられない方へ
どれだけ後悔するのでしょうか?もう買えないと思うから後悔するのでしょうか?
よほどのものでない限り、後悔しても大したことない場合が多いです。自分の選択に自信が持てないと後悔しますが、自信を持って捨てれば後悔しません。
何のために整理しているのかをしっかりと考えれば、自信を持って手放すことができます。

後悔せずに捨てられる・手放すことができる方法

私は手放すかどうか迷うモノは、すぐには捨てなくてもいいと思っています。
捨てないとモノが減らないし、片付きにくくなります。とはいえ、使うモノが取り出しやすい収納をしておいて、「使わないモノ」と「使うかどうか迷うモノ」を別のところに出しておくだけでも暮らしは快適になります。

つまり、どうしても迷うものは、一時的に、「迷うものボックス」を作ってそこに集めておけばよいのです。そうすれば、考える猶予も与えられます。
その時には執着していて手放すことができなくても、日が経てば考え方も変わってきて、気持ちも楽に納得して手放すことができます。

後悔しないモノの捨て方・手放し方として、「迷うものボックス」を実践してみてはいかがでしょうか?